採点:50点
良かったところ
- 見ているものをいかにビックリさせるかという点で考えられたようなシーンが幾つも出てくる。全体を通してドキドキハラハラしながら楽しめるように工夫している点は評価できる。
- 「もう逃げたりしない、立ち向かう」というセリフ。それから描かれる主人公の過去のトラウマとワーカホリックにならざるを得なかった理由。
- ローラのあとのカールの笑顔がいい。徐々に恐怖を煽っていくシーンとしてうまく挿入されている。
- 婚約者から元彼への流れ。
良くなかったところ
- 冒頭から嘘くさい。
- ただの悪霊ばなしとして仮おどし的な側面が強い。見るものの予想を上回るような(または深く作品世界を納得させるような)一捻りがほしかった。
- 思わせぶりなシーンばかり続くので途中で飽きてくる。
- なぜかシリアスなシーンなのに思わず笑ってしまう個所が多々ある。おそらく作り手の作為が見えてしまって笑ってしまうのだと思う。
- 何かを見た者がその数日あとに亡くなる、それが連鎖するというのは「リング」が原案としてある気がする。ただし今回はリングのように背景や根拠・理由付けに乏しい悪霊話なので、その悪霊も愉快犯という感じで滑稽。実際に悪霊の見た目もエイリアンのような化け物なのでグロテスクではあるがお化け屋敷のそれのようで、どこか滑稽な感じが残る。むしろ最後まで正体不明のままのほうがよかったかもしれない。
雑感
- 黒人と白人カップル、ハリウッド映画では入れなければならないルールになっているのだろうか?
- ピンポイントでギャグが入っている。わるくない。